荒谷発声研究所 主宰
ヴォイストレーナー
荒谷 起吉三(あらたに きよぞう)
- 1935年 3月16日 大阪生まれ
- 1957年 関西大学 経済学部卒業
- 1973年 ブリガムヤング大学(USA)大学院演劇科演出コース(修士)卒業
アメリカ留学
劇「夕鶴」ほかを制作して発表する。劇のために学生俳優の声の特訓をして、短時間に改良し、指導教授たちから高い評価を得た。その荒谷自身の声のトレーニング方法が大学内で評判となり、プライベートに解説した教室に希望者が殺到し、「荒谷式発声教室」を大学校内で始める。その中から、年間演技賞のトップの男子学生、女子学生が現れた。
ブリガムヤング大学の修士論文は「荒谷式発声法」
修士論文は、評判を聞いた教授から「荒谷式発声法」という題名で書くよう勧められた。試験者のデータ30名を大学側のスタッフが検証して、そのデータが発声法の有効性を、5人の担当教授、医師などから称賛され、修士論文の合格を与えられ無事大学院修了。
来歴
- 1959年
俳優座 俳優養成所 第11期入所(競争率約30倍)卒業。
三橋喜久雄(俳優座の講師)に体操を伝授される。
三橋研究所で7年間学び、「走ることと声の関係」を見出す。 - 1960年
NETTV、現テレビ朝日の契約社員として美術進行係を務める。現職中には連日のように上司から正社員になるよう説得される。 - 1962年
劇団青俳(蜷川幸雄氏など)に俳優として所属。その傍ら声の悩みに対応する基礎研究を始める。 - 1963年
TBSテレビのドラマ班のアシスタントとして働き、プロデューサーである、巨匠大山勝美氏の「若者努の場合」の制作にかかわる。当作品は芸術祭入賞を果たした。大山氏に、専属のADを勧められたがお断りして、TV界を去る。 - 1970年
大阪万博のシアターEXPOに、渡辺美佐氏(渡辺プロダクション主宰)の元で、水上ステージプロデューサーを務める。その頃、西野バレエ団の若手に声の特訓をする。 - 1974年
アメリカ留学卒業の翌年、その修士論文を虎ノ門病院耳鼻科長の須永義雄氏に見せると、「日本人で唯一、科学的、医学的、演劇学的に認められたんですね。日本には君のようなボイストレーナーは一人もいない。」と絶賛。須永氏は、トップレベルの声の専門医師であり、須永氏の主催する日本声楽発声学会に会員として特別推薦される。この学会の構成メンバーは、有名な音声学者、専門医、大学教授などで構成されたエリート学会であった。 - 1982年
渡辺プロダクションの渡辺晋社長から、17歳の吉川晃司のボイストレーニングを約1年間、依頼される。ライジングプロの平哲夫社長とは20年来の付き合いで、スター候補生の育成に務める。当時14歳の荻野目洋子氏を預かり指導。荻野目さんは、途中抜けたが現在は生徒である。 - 1995年
クリントン大統領の声の欠陥を見つけ、自著2冊をホワイトハウスに送る。半年後、ホワイトハウスから自筆サイン入りで感謝状が届く。毎日届く2万通の中、20通だけ選ばれ大統領が目を通しサインをした。
所属
- 劇団民芸の俳優教室
- 日本新劇俳優協会会員
指導実績
- 渡辺プロダクション 講師:吉川晃司、桑江知子、石川ひとみ、金山一彦ほか
- 現代演劇協会 講師
- 映像芸能学院 講師
- 西野バレエ団 新人養成
- 平尾昌晃歌謡教室 講師
- 東京アクターズスタジオ 主任講師
TV界の巨匠大山勝美氏に設立を促し、渋谷のアクターズスタジオの企画、立案、システム作りに参加。6ヶ月で、中島とも子、裕木奈江、西島秀俊らが育つ。 - TBS緑山塾(赤坂と横浜緑区)講師
- ライジングプロダクション
当時所属していた90%の歌手、俳優を預かる(約40名)
過去に指導したタレント有名人・著名人
- 吉川晃司
- 江利チエミ
- 荻野目洋子
- 三沢あけみ
- MAX
- SPEED
- 島谷ひとみ
- 持田香織(ELT)
- 愛知一男(代議士)
- 国分佐智子
- 北野井子
- 石川ひとみ
- 金山一彦
- 松本明子
その他、数百名以上の指導実績。
メディア掲載・取材・出演
メディア出演
- 「大化の改新」で主役「中大兄皇子」をつとめる、美術進行時代(NET教育TV)
- 11PM イレブン・ピーエム(日本テレビ)
- 3時のあなた(フジテレビ)小川宏司会
- 歌手、菅原洋一の番組で1週間の対談(TOKYO FM)
- 土曜ワイドラジオTOKYO(TBSラジオ)久米宏氏と対談。
- 言葉の番組(NHKラジオ)4回講話
- 「女の60分」(テレビ東京)番組内で特異なトレーニングが評判となり、年間ダイジェスト10本に選ばれ再放送される。
- アイドルハイスクール芸能女学館(フジテレビ系)5回に渡り、特訓
- スター裏街道(フジテレビ)西野バレエ団の若手の特訓風景が放映され、驚嘆される。
新聞媒体
- 日本経済新聞
文化欄に記載。その文章のコピーが国会議員会館で配られ、代議士・愛知一男氏がボイストレーニングを受講。 - 公明新聞
「声の美人、不美人」のコラムに15回連載され、大好評。
著書・出版物
- 「その声では損をする」出版社: 経済界 (1981/12)
- 「声がよくなる自信がつく」出版社: 主婦の友社 (1989/07)
- 「声がよく出る魅力的になる」出版社: アニマ2001; 改訂版 (1998/05)